NHKスペシャル 人工知能の衝撃

先日、NHKスペシャルで「人工知能 天使か悪魔か」という番組を見ました。個人的には非常に衝撃を受けました。
電王戦(人工知能ソフトPONANZA VS 名人)では人工知能の圧勝が続いているようです。
対戦した佐藤天彦名人や番組コメンテーターの羽生名人、ソフト開発者の山本一成さんのコメントが印象的です。
将棋を打つ方ならわかるようですが、1局目のPONANZAの初手は「▲3八金」、2局目は「△4二玉」、ともにどうも定石ではあり得ない打ち方だとか。
中継会場は大きくどよめいていました。
解説者もどう表現よいかわからない状況。以下関係者のコメントです。
佐藤名人:「人工知能は、もう神に近いところにあることを感じた。」
羽生名人:「何を狙ってその手を選ぶのか理解できない。ブラックボックスから答えだけが出てくる」
山本一成さん:「最近は説明できないことが起きている。思考過程が高速すぎて、作ったはずの自分の理解を超えつつある、怖いというか困っている」
人工知能は教師データと言われる事実に基づくデータを大量に自己学習させる手法から急速に発展してきたらしく、過去のプログラミング技術(場合を想定し対処する)とは異なる概念から生み出されるプログラムということで、結果がどうやって計算されたかわからない=ブラックボックスから答えが出てくる、という感じに近いようです。
企業が退職者を防ぐために活用したり、タクシー会社が売り上げを上げるために利用したり、証券会社などではもう普通に利用されているようで、知らないうちに自分たちの生活にも利用されている時代になりつつあるのではないかと思いました。
いよいよSFチックな時代に突入したらしい。
計算された経過がわからず結果だけは正しい、との前提でこれから使われて行く、という状況は若干恐ろしくも感じます。
衝撃。NHKスペシャル「超常現象 科学者たちの挑戦」
NHKスペシャル「超常現象 科学者たちの挑戦」という久々に衝撃的なTV番組を見ました。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0322/
興味深かったのは脳の通信実験と乱数発生器の検証。
脳の通信実験は、一人は画面を見ていて、もう一人は別室のMRI装置の中に入っている状態。その環境で画面を見ている方にMRI装置に入っている人の事を考えながら画面に点滅画像を出すなどの刺激を与えると、全く通信が出来ないような状況でも脳波などの同期状態が起きるという結果。
いわゆる「虫のしらせ」とか「テレパシー」とかそんな事の説明になるかもしれない。
乱数発生器の方は、恐らく様々な科学実験の検証用としてだと思うが、世の中には厳密に50%の確率で1と0を出す装置が実は世界中に設置されているとのことで、その装置が9.11のテロが起きた時にあり得ない異常値を世界中の乱数発生器が記録していたらしい。
「恐れ」「悲しみ」などの人の思念が量子に影響を与えているのではなかろうか、ということがあり、それを検証するため携帯などが利用できない砂漠の真ん中で行われるバーニングマンというイベントで実験が行われ、やはりその結果も人の思念が量子に影響を与えている結果を裏付けたとのこと。
量子力学では量子もつれという現象が確認されていてこれらの現象の説明になりえるとか。量子もつれに関してはwikipediaで見てみるとほとんどオカルト(難解という意味で)。
どうやら人間の脳には、自分たちでも知覚していない何らかのコミュニケーションの方法が存在していることは間違いない。