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new2025/07/28

なぜ商品を検索すると比較サイトばかりが出てくるのか?


なぜ商品を検索すると比較サイトばかりが出てくるのか?

― 知らないと損する「検索結果の裏側」と賢い情報収集のコツ ―


1. “比較まとめ”ばかりが出てくる

「冷蔵庫 おすすめ」「法人向けWi-Fi 比較」「HP制作会社 料金」 最近こうしたキーワードで検索すると、必ずと言っていいほど「比較サイト」や「ランキングサイト」が上位に表示されることに気づきませんか?

「どこかの会社の公式サイトでちゃんと説明を読みたかっただけなのに…」

気づけば“ランキング10選”や“おすすめまとめ”ばかりが並び、本当に必要な情報がどこにあるのか分からなくなってしまう──。

そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。


2. メディアが狙っている「比較したい心理」

この現象には、私たちの行動心理と、それを活用したWebマーケティングの戦略が密接に関係しています。

人は何かを選ぶとき、「比較しないと不安になる」生き物です。 だから、「おすすめ」や「ランキング」という言葉は無意識に検索キーワードに入りやすくなります。

一方、比較サイト運営者は

  • ・比較したい人向けに

  • ・SEOで上位表示されやすくなるような構成

  • ・アフィリエイトや紹介料の対象となる商品やサービスを中心

に掲載し「まとめページ」を量産しています。

つまり、私たちが“比較したい”と思った瞬間から、情報は比較サイトに誘導される仕組みができているのです。


3. Googleの検索結果は、なぜ比較サイトばかりなのか?

Googleなどの検索エンジンは、「何が正解か」を表示しているわけではありません。 彼らが表示するのは、「そのキーワードで検索した人たちが、どのページをよく見ているか」「どんな形式の情報を好んでいるか」といった傾向に基づいた結果です。

たとえば「冷蔵庫 おすすめ」と検索する人の多くは、「10選」や「比較ランキング」といった形式の記事をよくクリックします。

Googleはそうした“人気のある見せ方”を学習していて、「この検索ワードのときは、こういうタイプのページが求められている」と判断するのです。

その結果、比較サイトのようなまとめ記事が、公式サイトよりも上に表示されやすくなります。

加えて、比較サイトは多くの場合、SEOの知識に長けた運営者によって制作されています。

  • ・見出しの付け方

  • ・検索ボリュームを意識したワードの選定

  • ・モバイル表示の最適化
    など、検索エンジンに好かれるための“テクニック”がふんだんに使われているため、公式サイトや本家メーカーのページより上に表示されることも珍しくありません。


4. 騙されない!検索で信頼できる情報を見つける3つのコツ

こうした背景を理解すると、「検索すれば正しい情報が見つかる」という前提は見直す必要があります。

つまり、検索結果の上位に出る情報 = 客観的に優れている情報とは限らないということです。

では、どうすれば本当に信頼できる情報にたどり着けるのでしょうか?
以下のような視点を持つことが大切です。

✔️ 比較サイトの“出典”を見る

→ 各商品や会社の公式情報にリンクされているか、根拠が示されているかを確認する

✔️ 一次情報にたどり着くクセを持つ

→ 気になった会社や商品があれば、必ず「公式サイト」や「導入事例」など一次ソースにあたる

✔️ 検索ワードを意図的に変える

→ 「おすすめ」や「ランキング」を避け、「会社名+事例」や「導入 実績」などで再検索してみる


5. HP制作、比較サイトばかりで困っていませんか?

たとえば「ホームページ制作会社 比較」などで検索しても、やはり比較サイトが上位に並びます。 本当に自社に合った制作会社を探したい場合でも、掲載順は広告枠の購入やスポンサー記事の影響を受けている場合があるため、鵜呑みにするのは危険です。

だからこそ、企業のWeb担当者であっても、「比較サイトだけを見て決める」ことには注意が必要です。


🧭 賢い情報収集のために『検索の限界を知り、主体的に選ぶ』

私たちは“検索すればすべてわかる”時代に生きていますが、検索の構造自体が“誰かの意図”に支配されている可能性があるということを忘れてはいけません。

検索はあくまで情報収集の「入り口」に過ぎません。そこから信頼できる情報にたどり着くには、次のような視点を持つことが大切です。

  1. まずは比較サイトを“参考”として見る

      → 何が載っていて、何が載っていないかを冷静に確認しましょう。

  2. 気になったサービスや企業があれば、必ず“公式サイト”を見に行く

      → 実績・事例・サポート内容など、比較では見えない情報が得られます。

  3. 「誰が書いたか」「どういう目的で書かれているか」に目を向ける

      → アフィリエイト目的の情報か、自社の一次情報かで信頼性は大きく変わります。

  4. 検索ワードを変えて再検索してみる

      → たとえば「比較」→「導入事例」や「実績」「評判」「開発会社 事例」など。

このように検索結果を“そのまま鵜呑みにする”のではなく、“調べ方の工夫”を意識するだけで、必要な情報にたどり着く確率は大きく上がります。

情報が溢れる今だからこそ、「選ぶ力」こそが本当に価値あるスキルなのです。